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2026.08.18

業務用エアコンの買い替え時期はいつ?工事業者が明かす工事枠の実情

「エアコンが安くなる時期は夏を過ぎてから」。これはよく言われることです。

ただ、なぜ安くなるのかを工事業者の側から説明した記事は、あまり見かけません。

年間1,000台の業務用エアコンを販売・施工している立場から、工事枠がどう動いているのかを含めて、率直にお伝えします。

結論:業者側の都合を知ると、交渉できる時期が見えます

クレーン車で業務用エアコンを搬入する工事(道路使用の調整あり)
クレーン車での搬入。大型機は道路使用の調整も含めて工程を組みます

業務用エアコンの工事枠は、夏に向けた工事でお盆まで埋まります。お盆明けに枠が空くため、条件を相談しやすい時期が生まれます。

一般に「8月以降は価格が見直される」と言われますが、その理由は業者側の稼働状況にあります。

代表・大津広一の現場ノート

「毎年、夏場に備えての工事はお盆までに完了するのですが、いっぱいのスケジュールなので、金額を下げてまで工事を受注しようとは考えません。お盆明けになると、夏場の工事がひと段落します。途端にスケジュールに余裕が出てくるので、お値引きしてでも工事を受注したいとの心理が働きます」

工事枠が埋まっている時期に価格交渉をしても、業者側に応じる動機がありません。逆に枠が空いている時期であれば、条件を相談する余地が生まれます。これは弊社に限った話ではなく、業務用エアコン工事業界に共通する構造です。

買い替えを判断する3つの基準

買い替えを検討すべきなのは、設置10年以上かつ修理費10万円超、ガス漏れ箇所が特定できない、コンプレッサー故障の3つのいずれかに該当する場合です。

#判断基準内容
1設置10年以上 + 修理費10万円超1箇所を修理しても、別の箇所が続けて故障するリスクが高まります
2ガス漏れが続き、漏れ箇所を特定できない冷媒ガス(熱を運ぶ液体)の補充を繰り返す延命状態です
3コンプレッサー(心臓部の部品)の故障重整備が必要となり、修理費が高額になります

基準2について:冷媒ガスは本来、減りません

冷媒ガスは密閉された配管の中を循環し続けるものです。補充が必要になる時点で、どこかから漏れています。漏れ箇所を特定できないまま補充を繰り返すのは、原因を残したままの延命措置にあたります。

基準3について:コンプレッサー交換の位置づけ

コンプレッサーは冷媒を圧縮する心臓部の部品です。交換には作業料金5万円〜(部品代別、出張費別)に加えて部品代がかかります。機器全体を入れ替える費用と比較したとき、差が縮まるため、買い替えとの比較検討が必要になります。

実例:修理を重ねた結果、入れ替えになった3件

修理を選択したものの、結果的に入れ替えになった事例があります。判断を先送りするほど、修理費と入れ替え費用の両方が発生します。

事例1:使用8年、ガス漏れで4回対応

回数時期対応内容結果
1回目緊急処置として冷媒ガス補充一時的に回復
2回目半年後再びガス漏れ再補充
3回目春先室外機・室内機・配管を切り分け、窒素を張って耐圧試験漏れ箇所を特定できず、再度補充
4回目1か月後再びガス漏れ入れ替え工事を実施

使用8年と比較的新しい機器でした。空調をあまり使わない春先に、系統を切り分けて耐圧試験まで実施しましたが、それでも漏れ箇所を特定できませんでした。ガス補充を繰り返している場合、特定できないケースが実際にあるという点をご認識ください。

事例2:分解洗浄しても効きが改善しなかった

「効きが悪い」というご相談で室内機の分解洗浄(作業料金2.5万円〜、部品代別、出張費別)を実施しましたが、効きは改善せず、その後すぐに買い替えとなりました。汚れによる効率低下ではなく、経年による能力低下が原因だったケースです。

事例3:ファンモーター交換の1か月後に故障

「室内機の音がうるさい」というご相談でファンモーターを交換しましたが、その後1か月ほどで故障し、入れ替えとなりました。

代表・大津広一の現場ノート

「ファンモーターの音が出てきたら、長く使用したことによる摩耗が原因の音です。交換した方が良いと思います。ただし、他の部品も同じだけ使われているという点は、あわせてご検討ください」

音が出た部品だけが劣化しているわけではありません。同じ期間、同じ条件で稼働してきた他の部品も、同じだけ摩耗しています。

秋に工事をするメリット

天井埋込形の業務用エアコンを撤去し、天井内の配管と配線が見えている状態
既設機の撤去。天井内の配管・配線の状態はここで初めて確認できます

秋はエアコンを使わない時期のため、空調を止めた状態で工事ができます。営業への影響を最小限に抑えられます。

  • 営業を止めずに工事できる:夏場や冬場の工事では空調が使えない時間帯が発生しますが、秋はもともとエアコンを使っていない時期なのでこの問題が起きません
  • 日程を選べる:工事枠に余裕がある時期のため、営業日・営業時間に合わせた調整がしやすくなります
  • 冬の暖房シーズンに間に合う:電気代の安い最新機種で暖房シーズンを迎えられます

代表・大津広一の現場ノート

「秋が一番スケジュールに余裕があり、しかもエアコンを使わないので、工事スケジュールが組みやすいです。冬の前にお値打ちに入れ替えをして、電気代の安いエアコンで冬はあたたまってください」

先送りのリスク:お盆に故障して休業した事例

夏の繁忙期に故障した場合、翌日の修理・入れ替えを確約できません。お盆期間はメーカーが休業し、部品調達も本体出荷も止まります。

弊社のお客様で、お盆にエアコンが故障し、店舗を休業されたケースがあります。このとき重なった条件は3つです。

  • メーカーが休業しており、技術サポートを受けられない
  • 部品の在庫がなく、調達できない
  • エアコン本体の出荷も止まっている

代表・大津広一の現場ノート

「夏に急に故障すると、翌日に修理や入れ替え工事ができる確約はありません。急ぎの場合には価格交渉もできませんし、スピードが第一優先になるので高くなってしまう場合が多いです。『高くなっても良いから』というご依頼になり、余分なコストがかかってしまいます」

「高くても構わないから今すぐ」という状況を、自分から作らないこと。これが結果的に総額を抑えます。

買い替えで電気代はどこまで下がるか

20年以上使用した機器から省エネ機種に入れ替えると、電気代が半分以下になるケースがあります。

弊社が対応した大手カフェチェーン1店舗の事例です。

項目内容
入れ替え前20年以上使用
年間ランニングコスト削減額約120万円
投資回収期間約5年

修理費を使って延命してきたお客様からは、「もっと早く入れ替えればよかった」というお声をいただきます。修理費の累計と、削減できたはずの電気代の両方を失っているためです。修理費が10万円を超えた時点で、この比較を一度してみることをお勧めします。

買い替えの進め方

天井吊形の業務用エアコンを作業員2名で据え付ける工事
新しい室内機の据付。2名体制で水平を出しながら固定します

現地調査による能力選定を経て、正式なお見積もりをご提示します。現場確認と概算のお見積もりは無料です。

  1. 現地調査(無料):設置環境、既存機器の状態、必要な能力を確認します
  2. お見積もりのご提示:本体・取付工事・既存機器の撤去処分を分けて記載します。補助金の対象となる場合は適用後の実質負担額もあわせてご提示します
  3. 工事日程の調整:秋であれば営業への影響が少ない日程で調整しやすくなります

なお、現地での点検・ガス漏れ調査など作業をともなう調査は別途費用をいただきますが、修理をご依頼いただいた場合は修理費に組み込み、別途請求はいたしません。

よくあるご質問

Q1. 業務用エアコンの買い替え時期はいつが良いですか?

お盆明けから秋にかけてが条件の良い時期です。夏に向けた工事でお盆まで埋まっていた工事枠が空くため、日程・条件ともに相談しやすくなります。またエアコンを使わない時期のため、空調を止めた状態で工事ができます。

Q2. 買い替えの判断基準を教えてください

設置10年以上かつ修理費が10万円を超える場合、ガス漏れ箇所が特定できず補充を繰り返している場合、コンプレッサーが故障した場合の3つのいずれかに該当すれば、買い替えの検討をお勧めします。

Q3. 冷媒ガスの補充を繰り返していますが問題ありますか?

冷媒ガスは密閉された配管を循環するもので、正常であれば減りません。補充が必要な時点でどこかから漏れています。弊社の事例では、系統を切り分けて窒素による耐圧試験まで実施しても漏れ箇所を特定できず、最終的に入れ替えとなったケースがあります。

Q4. 買い替えると電気代はどのくらい下がりますか?

20年以上使用した機器から省エネ機種への入れ替えでは、電気代が半分以下になるケースがあります。弊社の事例では、大手カフェチェーン1店舗で年間約120万円の削減、約5年での投資回収となりました。

Q5. 夏に故障した場合、すぐに対応してもらえますか?

可能な限り対応いたしますが、繁忙期は翌日の修理・入れ替えを確約できません。特にお盆期間はメーカーの休業により、部品調達も本体出荷も止まります。実際にお盆の故障で休業されたお客様の事例があります。

Q6. 見積もりは無料ですか?

現場確認と概算のお見積もりは無料です。現地での点検・ガス漏れ調査など作業をともなう調査は別途費用をいただきますが、修理をご依頼いただいた場合は修理費に組み込み、別途請求はいたしません。

愛知・名古屋の業務用エアコンの買い替えのご相談はオオツエネルギーへ

すべて作業料金ベースでのご提示です(部品代・出張費別)。修理箇所には1年間の作業保証をお付けします。現場確認と概算お見積りは無料で承ります(愛知・岐阜・三重・静岡の東海4県)。

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監修者プロフィール

大津 広一(おおつ ひろかず)

  • オオツエネルギー株式会社 代表取締役
  • 1級管工事施工管理技士
  • 業務用エアコン業界 15年以上
  • 2025年 業務用エアコン年間販売台数 1,000台

大津社長コメント

「エアコンを直すのは当たり前で、お客様の心も治す。これがうちの考え方です。困っている状況をしっかりお聞きして、最善策を一緒に考えるのが、地域でやっている空調屋の役割だと思っています」

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